聞き上手とAI活用のための学習
2023.04.09
AI技術の進化が働く人の生産性向上に大きな影響を与え始めています。特に、ChatGPTをはじめとするLLM(Large Language Model)と呼ばれるAIが、様々な業界で活用されています。しかし、これらの技術を実際に活用して生産性向上を達成するためには、個人レベルでの学習が欠かせません。むしろ今までよりも学習することの重要性が増していると言えるでしょう。そして、学び続けるためには「聞き上手」が不可欠であると考えます。
今回は、「聞き上手」がAI活用のための学習にどのように関与できるのかを考えたいと思います。
生産性向上の事例
まずは、AI技術がどのように生産性向上に貢献しているのかを見ていきましょう。LLMは、ビジネスの現場で文書作成やデータ分析、翻訳など幅広い分野で効果を発揮しています。これにより、従業員の作業時間が削減され、より高いパフォーマンスを達成することが可能になっています。実際に、今まで2時間かかっていた作業が10分でできたといった話や、今までデザイナーに頼んでいた仕事が自分でできるようになった、と言ったことを聞くようになってきました。また、単純な効率化だけでなく、アイディア出しやクリエイティブにも活用され、AIは新たなビジネスモデルやサービスの開発を助け、企業の成長を後押ししています。
学習を通じた生産性向上
しかし、AI技術を使いこなすためには、それを活用するための知識やノウハウが必要です。このため、学び続けることが不可欠です。新しい技術やアプローチについて知ることは、生産性向上に繋がるだけでなく、自分自身のスキルやキャリアの発展にも寄与します。しかし、新しいことに挑戦し続けるには、自分自身を変容させるための自己肯定感が不可欠です。
以下に主な理由を上げます。
技術の進化への追従: AI技術は急速に進化しているため、最新の知識や技術を習得することが重要です。
適切なツール選択: 自分のニーズに合ったAIツールやプラットフォームを選択するために、各ツールの特徴や利点を理解する必要があります。
効果的な利用方法の習得: AI技術を活用するためには、具体的なタスクへの適用方法や最適な結果を得るための知識が求められます。
倫理的・法的問題への対応: AI技術の活用に伴うプライバシーやデータセキュリティ等の問題へ適切に対応するため、関連する知識や法規制を学習することが重要です。
チームワークとコラボレーション: AI技術を活用する際には、他のチームメンバーや部門との連携が不可欠であり、円滑なコミュニケーションや共同作業を行うためのスキルが求められます。
「AIは24時間無給で働く有能な部下のようだ」という表現を見ました。その通りだと思う一方で、優秀な上司であるためには優秀な上司として必要な資質を持っている必要があるとも感じます。優秀な上司としてい続けるためには、部下の成長に負けないように成長し続ける必要がある、ともいえるでしょう。
聞き上手の重要性
ここで、「聞き上手」が登場します。聞き上手であることには様々な利点がありますが、特に話し手の自己肯定感を高めることができます。自己肯定感が高まることで、自信を持って新しいことに挑戦しやすくなります。そして聞き上手は、話し手だけでなく聞き手の自己肯定感を向上させる効果もあります。
聞き上手であることは、他者とのコミュニケーションだけでなく、自己学習にも役立ちます。例えば、新しい知識や技術に触れる際、聞き上手であれば柔軟に受け入れやすくなります。また、自分の意見や考え方に固執せず、他者の意見に耳を傾けることで、より幅広い視野を持つことができるでしょう。
まとめ
AI技術が急速に展開し続ける現代社会では、人々は絶えず学習し続けることが求められます。しかし、多くの人にとって、継続的な学習は苦痛と感じられることがあります。そこで、「聞き上手」の技術が重要な役割を果たします。
聞き上手であることによって、人々は学習を継続的に行うことが容易になります。聞き上手な人は、自己肯定感を高め、新しい知識やスキルの習得に前向きに取り組むことができます。このため、聞き上手であることは、継続的な学習において重要な要素となります。
結論として、AI技術がさらに発展し、社会に浸透していく中で、聞き上手の重要性は今後さらに増していくことでしょう。聞き上手な人は、継続的な学習を通じて、自分自身を成長させ、AI技術と共により効果的に生産性向上やイノベーションを推進することができるのです。
株式会社こころみ 代表取締役 神山晃男