「らしさ」と聞き上手

2025.12.30

私たちは、株式会社こころみとグループ会社である株式会社ヒューマンエナジー、株式会社ウェブリポ共通のグループミッションとして、「『らしさ』があふれる未来をつくる」というミッションを掲げています。今日は、私たちがこの言葉に込めた思いと、その中心にある「聞き上手(ディープリスニング)」という考え方についてお話ししたいと思います。

 

 

「らしさ」とは何か?

私たちが考える「らしさ」とは、単なる長所やスキルのことではありません。 その人が持っている長所も短所も含めた、“ありのままの姿”のことです 。 他の誰とも置き換えることができない、その人固有の存在そのもの。それが「らしさ」です 。

 

現代社会では、効率性や合理性が優先されるあまり、「今のあなたは十分ではない」「もっと変わらなければならない」といったプレッシャーを感じることが少なくありません 。 しかし、私たちは、一人ひとりが持つその存在自体に、かけがえのない価値があると考えています 。

「今の自分のままでいい」 そう思える自己肯定感を土台にして、自分らしさを自信を持って社会に表現できること。そして、他者のあり方もそのまま受け入れられること。 それが、私たちが目指す「らしさがあふれる未来」です 。

 

「らしさ」を引き出す「聞き上手」の力

では、どうすればその「らしさ」に気づき、輝かせることができるのでしょうか。 その鍵となるのが、私たちが創業以来磨き続けてきた「聞き上手=ディープリスニング」です 。

多くの人は、自分自身の「らしさ」に気づけず、語れず、共有する機会を持てないまま過ごしています 。 「聞き上手」とは、単に耳を傾けるだけではありません。相手の世界に寄り添い、その人が積み重ねてきた経験・思い・価値観を言語化し、整理し、他者に伝わる形で社会に開いていく技術であり、世界観です。

 

判断を一度保留し、「その人には世界がどう見えているのか」を理解しようとする。 この姿勢があるだけで、人は安心して自分を語り、自らの価値に気づき、自分を肯定できるようになります 。

そしてこの考え方は、個人だけでなく組織にも当てはまります。会社にも、固有の価値観や強みがあり、その「らしさ」を発揮することで社会に新しい価値を生み出せる。私たちは、個人と組織の両方の「らしさ」が社会に広がることを目指しています。

 

「らしさ」があふれる未来に必要なこと

こころみグループが理想とする社会像は、「みんなを肯定して終わり」ではありません。

現状維持を肯定するだけの社会ではない

変革や改善は、「まず現状を受け入れる姿勢」から始まる。自己肯定感と共感的理解が満たされてこそ、安心して変革に取り組める。

長所だけを強調する社会ではない

「らしさ」は長所のアピールではなく、欠点や短所も含めて受け入れること。そのうえで議論や変化を受け入れ、よりよい社会を共に築く。

 

この受け入れの土台をつくるうえで鍵になるのが、共感と受容です。結果や能力を評価する「褒める」や無理に現状の改善を促す「励ます」よりも、感情を受け止める「共感」と「受容」が、健全な自己肯定感につながる——私たちはそう整理しています。

そして、グループ各社の活動を通じて、「らしさ」があふれるよりよい社会を作っていきたいと考えています。こころみグループは、各社で事業領域は違っても、中心に流れる軸は一貫しています。

「聞き上手によって価値を引き出し、それを本人と社会にとって意味のある形で接続する」こと。

 

  • 株式会社こころみ:聞き上手を核に、内的価値を発掘し、共有可能な形にすることで「誰もが代替不可能な価値を持つ」という世界観を広げる
  • 株式会社ヒューマンエナジー:考え・学び・行動を通じて、“らしさの進化”を支援する
  • 株式会社ウェブリポ:働き方や独立といった選択の場で、個人と企業双方の“らしさ”を社会に開く

 

 

誰しもが持つ価値が共有される社会へ

 

「らしさ」は、心の中にあっても、言葉にならない限り共有されにくいものです。

だからこそ私たちは、聞き上手(ディープリスニング)を通して、

  • その人(その組織)が大切にしてきたものを引き出し
  • 誰かに伝わる形に整理し
  • 社会にひらいていく

という営みを続けています。

 

来年以降も、各社それぞれの形で、「らしさ」があふれるお手伝いをしたい。そう考えています。

 

株式会社こころみ 代表取締役 神山晃男