miiboを活用した生成AI導入事例【新潟大学における授業支援AIを開発】-AIが学生の授業前後の思考を聞き取り、授業理解度と講義による思考の変化を測定-

2024.04.11

株式会社こころみ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:神山晃男、以下当社)は、国立大学法人新潟大学(以下、新潟大学)に対して、学生の授業前の思考を聞き取り、授業後の振り返りをサポートする授業支援AIチャットボットを提供したことをお知らせします。

【プロダクト概要】
学生の授業理解をサポートする授業支援AIチャットボット

本AIチャットボットは、新潟大学の新潟大学脳研究所 システム脳病態学分野 田井中 一貴教授の授業「未来を切り開くための思考法 ~透明化技術の開発秘話~」に用いられる予定です。チャットボットは、授業の中で以下の様に使われます。

<チャットボットの流れ>

1、授業前に学生の技術開発に関する理解度をヒアリングします。
2、授業後に授業の感想とともに、技術開発に関する考え方をヒアリングします。
3、1と2を比較し、学生の考え方の変化の有無を判定します。
4、学生ごとに要約し講師と共有します。
5、要約内容を学生に通知します。
これにより、学生に授業の振り返りの機会を提供するとともに、大学側での学生の習熟度の把握を効率的に行い、よりよい授業の構築に結びつくことを狙いとしています。

当社は、独自のロボット開発方法論である”Deeplistening+ Robotics”を用いてキャラクター設計・会話シナリオ設計・プロンプトエンジニアリングを担当。会話AI構築プラットフォーム「miibo」を活用し、授業支援AIチャットボットを開発しました。単純な一問一答ではなく、学生の発言をきちんと受け止め、内容を咀嚼したうえで適切な会話の流れに沿った発言を行うことで、学生が回答しやすく、理解度を適切に反映することを可能としました。

新潟大学脳研究所 システム脳病態学分野について

大学院の講義では、ただ専門知識を提供するのではなく、講義を受講することで視野が広がる、物事の捉え方や考え方が柔軟になる、などの知的体験を提供するのが重要になります。今回の授業支援AIチャットボットでは、学生の講義を受ける前の考え方と講義後の思考の変化を包括的に把握できるので、講義内容の自己評価に非常に役立ちます。

また、講義を受講しても、時間が経つと何を学んだか忘れてしまうことが多いです。その講義を受講することで、どのような思考の変化がもたらされたかをログとして残すことで、講義を通じて学んだ本質的な部分を思い起こすのが容易になります。

今後の展望

当社と新潟大学は、現場での活用を結果を測定し、今後より広範囲・効果的な生成AIの活用方法の模索をしてまいります。

 

会社紹介

株式会社こころみについて

2017年よりロボット・スマートスピーカー・チャットボット向けの会話シナリオ開発ソリューションであるDeep Listening+ Robotics (ディープリスニング・ロボティクス)を提供しています。これまでに会話ロボット作成・チャットボット作成・タブレット上で動くキャラクター作成等を支援してまいりました。

こころみは、2014年より開始した高齢者向け会話型見守りサービス「つながりプラス」と2015年より提供する自分史作成サービス「親の雑誌」を通じて800人以上の高齢者との定期的・⻑期的な世間話で得られた会話データと知見をもとに、演劇的方法論と開発経験に基づく作成ノウハウを加え、信頼関係構築と情緒の満足に最適化された会話シナリオを作成します。

情報の伝達・収集だけではなく、ユーザーの承認欲求に軸足をおいたユーザー体験を基に、会話シナリオとUI/UXを設計します。

株式会社こころみ 会社概要
代表者:代表取締役社長 神山晃男
本 社:〒108-0014 東京都港区芝5丁目26-24 田町スクエア2F
設 立:2013年6月17日
URL:https://cocolomi.co.jp/
カスタムChatGPTボット構築サービスURL:https://robotics.deeplistening.jp/
事業内容:自分史・社史作成サービス, 企業向け業務可視化・ナレッジシェアリングサービス, 人材教育サービス, ロボット・スマートスピーカー・チャットボット向け会話シナリオ開発支援, その他高齢者関連事業支援

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