チャットGPT4を活用した新卒採用向けの会話型AIシステム「AIメンター」を開発
2023.05.31
株式会社こころみ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:神山晃男、以下当社)は、株式会社ULTRA CONNECTED and Guilds(本社:愛知県刈谷市、代表取締役:内田琢也、以下UC社) と共同で開発した、チャットGPT4を活用した新卒採用向けの会話型AIシステム「AIメンター」が、2023年6月1日に株式会社アーネストワン(以下アーネストワン)の新卒採用サイトにおいて公開されることをお知らせします。
(背景)新卒採用で母集団形成が進まない企業と最適職種に悩みエントリーできない就活生
新卒・中途採用活動において、企業側は新卒採用で「応募者が集まらず、母集団形成が思うように進まない」という問題点に直面。就活生は売り手市場にも関わらず、「自分の強みがわからない」「どの職種が自分にあっているのかわからない」とエントリーに進めない悩みがあることがわかりました。また「内定がもらえない」と精神的に落ち込む就活生に寄り添い、解決するため、24時間 365日、いつでもどこでも、壁打ちに付き合い、相談に乗ってくれる存在である「新卒向けの会話型AIメンター」の開発に至りました。
(プロダクト概要)就活生が最適な職種を選択でき、受かる面接練習にも付き合うAIメンター
本AIチャットボットは、株式会社アーネストワン(分譲住宅国内シェアNo.1/飯田グループホールディングスの中核企業)の新卒採用サイトに設置し、実在する人事スタッフをモデルとした“デジタルツイン”の野木まどかと会話することで2点の実装を行いました。
当社は、独自のロボット開発方法論である”Deeplistening+ Robotics”を用いてキャラクター設計・会話シナリオ設計・プロンプトエンジニアリングを担当。miiboをプラットフォームとして活用し、AIメンターを開発しました。単純な一問一答ではなく、就活生の発言をきちんと受け止め、内容を咀嚼したうえで適切な会話の流れに沿った発言を行うことで、就活生の気持ちに寄り添う会話体験を構築しています。
① AIメンタープログラム 自己分析編
AIメンターがヒアリングを行い、その会話に応対することで、自己分析が行え、就活生の自己分析・強みの明確化を行い、「言語化能力」を拡張していきます。強みに応じた実際の職種を垣間見ることで、選択すべき職種が明確化でき、エントリーへの一歩を進めます。
② AIメンタープログラム 面接編
面接編では、実際の面接官を意識しながら、もっとも自分に馴染む表現方法で「長所」や「志望動機」が語れるようになるトレーニングを行います。「30秒で自己紹介してください。では次は1分で!」「あなたの長所を、結論、根拠、アピール、要約の流れでまとめてください」などAI メンターよりアドバイスを受け、いつでもどこでも繰り返し練習することで、内定がもらえる面接に仕上げていきます。
面接を指導する能力は、長年採用活動の指導を行ってきた就活アドバイザーの面接の知識をAIメンターに学習させ、アドバイスできるよう、創造しました。
株式会社アーネストワンに実装の新卒採用向けの会話型AIシステム「AIメンター」について
2023年6月1日(木)に公開される特設サイトでは、“デジタルツイン”の『人事AIメンター』の野木まどかのスペシャルムービーが公開。「AIメンタープログラム(全12テーマから選択可能)は新卒エントリー者のみ体験可能となります。
アバターは、2017 年フランス Japan Expo の茶道ブースでプロジェクションマッピングを出展、2021年カタール政府 VR ライドアトラクションの企画開発設計を行ったVFXアーティスト早川直弘が担当。そのアバターに、実在する人事スタッフの表情や身振り、手振りに関してもフェイストラッキングを行ったものをインストール。発話のタイミングで自動的に口や表情が動く技術を採用しています。声に関しても人事スタッフの声をボイスクローニングし、すべての音声を自動生成しています。
(今後の展望)まったく新しいデジタルコンテンツを武器にZ世代への世界を切り拓く
当社とUC社は、メルボルンの3DCGチーム、名古屋市内のモーションキャプチャー・スタジオを基軸として「メタバース」「バーチャルヒューマン」、さらには「会話型AI」の技術を組み合わせることで、ジャンルレスな汎用型DXソリューションを推進していきます。
■Deep Listening+ Roboticsの概要
Deep Listening+ Robotics (ディープリスニング・ロボティクス) は、こころみが、2017年より提供する、ロボット・スマートスピーカー・チャットボット向けの会話シナリオ開発ソリューションです。
こころみが、2014年より開始した高齢者向け会話型見守りサービス「つながりプラス」と2015年より提供する自分史作成サービス「親の雑誌」を通じて800人以上の高齢者との定期的・⻑期的な世間話で得られた会話データと知見をもとに、演劇的方法論と開発経験に基づく作成ノウハウを加え、信頼関係構築と情緒の満足に最適化された会話シナリオを作成します。
情報の伝達・収集だけではなく、ユーザーの承認欲求に軸足をおいたユーザー体験を基に、会話シナリオとUI/UXを設計します。
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