つながりプラス事例紹介 「テレビ」
2014.05.09
今日は、一人暮らし高齢者向け見守りサービス「つながりプラス」ご利用者様の事例を紹介したいと思います。
私はご家族あての報告レポートに全て目を通しているのですが、あるレポートが目に止まりました。
その方は一人暮らしの男性の方です。
1回の電話の内容のほとんどが、ニュースで流れていた韓国のフェリー転覆についてのお話でした。
高校生たちの安否について、船員たちの指示の是非について、安全に対する考え方について・・・
お話はただの感想を超えて、「語り」「説話」とでもいうような、学ばさせられる内容でした。
あらためて、人生の先輩として経験を積まれた方がお持ちの思慮深さに感銘を受けました。
それと同時に、この語りは何か、と考えました。
もしこの方が夫婦お二人で暮らしていたら、あるいは子どもと同居していたら。
朝のニュースや夜の報道番組を見て、横にいる人に話す内容ではないか?と。
テレビ番組それ自体は一人で見ても二人で見ても同じ内容ですが、
横に人がいるかいないかで、テレビを見た気持ちを共有できるかできないかが決まる。
テレビを見て面白いことがあったり意見をもっても、それを言う相手がいなければ、
いつしかテレビの内容そのものを面白く見ることができなくなってしまうのではないか?
あるものに接して感想や思いをもっても、それを伝える相手がいなければ、
そんな気持ちを持つことが馬鹿らしくなってしまう。
そうした積み重ねは、日々の生活自体を感情豊かに送る上での障害になってしまうのではないか。
ご家族向けレポートでは、雄弁にご自身の考えを述べられているご様子がありありと伝わってきました。
つながりプラスは、自分の思いや考えを伝える相手がいつでもいる状況にすることで、
楽しくテレビを見たり、感情豊かに日々の生活を送るお手伝いができる。
そうした効果を実感できたレポートでした。
弊社サービスは、ご家族の代わりになるものではありません。
ですが例えばこんなふうに、テレビを見て感想を横にいる人に言うような感覚でサービスを利用いただくことで、
ご本人に価値を感じていただけると日々実感しています。
いわゆる「見守りサービス」は、ご本人が見張られているような感覚を覚える場合も少なくありません。
こころみは、ご本人とご家族両方がサービスを心待ちにするような、そんなサービスを提供してまいります。