「親の雑誌」について
2015.08.10
久々の更新になってしまいました。
更新できていない間に、会社としてはいろいろと活動させてもらっております。
何よりも大きいのは、5月1日より「親の雑誌」という新サービスを開始させていただいたことです。
発売直後からかなりのお問い合わせとお申し込みをいただいており、大変好評いただいております。
親の雑誌とは、「親御さんのための自分史作成サービス」です。
お気軽なお値段で親御さんに聞き書きインタビューと電話での追加取材を行い、
雑誌風の自分史をお届けする新しいサービスです。今まで会話サービスをしていた会社が、なぜ?という方も多いかもしれません。
始めたきっかけは、実は会話サービス「つながりプラス」を提供する中での気付きでした。つながりプラスでは、初回、親御さんのご自宅を訪問します。
そこでは、お生まれになった場所から、今までの人生をお聞きしていました。
そうすることで、より寄り添った形でのお話が可能になるからです。すると、皆様「自分の人生なんて大したことない、平凡な人生だよ」とおっしゃるのですが、
それがすこぶる面白い。
面白いというと語弊がありますが、戦争の話や、ご家族との出会い、仕事への思いなど、考えさせられ、
はっとさせられる話題が多いこと多いこと。
笑える失敗談などはお腹をかかえて笑いました。そんな中で、これ、このまま私どもが聞いて持ち帰るだけではもったいないな、と感じるようになったのです。
また、ご家族に同席いただく機会も多くあったのですが、そうすると同席したご家族から、
「今日の話は初めて聞いた」「今まで、なれそめのこと知らなかった」
などの感想をいただくことが多くありました。言われてみれば、親の人生、知っているようでよく知らないことも多い。
特に勤め先や結婚の年など事実関係はしっていても、そのきっかけはなんだったのか、
やその時の気持ちなどについて聞く機会は、なかなかありません。そして今更、自分から親にそれを訪ねるのも気恥ずかしい。
であれば、それを形にするサービスには価値があるのではないか。
そう考えて、「親の雑誌」を始めることにしました。ですので、やりたいことは「つながりプラス」と変わりません。
お話をいただき、それを形にすることでご家族の会話のきっかけになればよいと考えています。おかげさまで、5月以降多くの方に注文をいただいております。
実際に受け取った方からも非常に喜んでいただいており、
確かな手ごたえを感じております。なにより、印象的なエピソードが非常に多い。
子供の頃に川で仕掛けをして鰻を取ったことを楽しそうに話す70代の男性。
「大人になって街で鰻を食べた時に「こんなのは鰻じゃねえ」って思ったね。」と、目をキラキラさせながら、自慢気に話してくれました。また特に、季節もあって戦争のお話は印象的です。
「玉音放送は聞いてたよ、でもなんだか分からなかった。後で大人が戦争が終わったって言ってたけど、まったく信じられなかった。相変わらず食べるものは無かったし。」これから、少しでも多くの方にこのサービスを届けていきたいと考えています!