土岐内科クリニックの長谷川嘉哉先生にお話を伺いました
2013.05.01
先日の話になりますが、認知症専門医の第一人者である、土岐内科クリニックの長谷川嘉哉先生にお話を伺って来ました。
長谷川先生は、土岐内科クリニックにおいて認知症の専門外来と在宅医療を提供されております。
また、それだけにとどまらず、現在、医療法人ブレイングループ理事長として、訪問サービス、通所サービス、
グループホーム等、在宅生活を医療介護福祉のあらゆる分野で支えるサービス展開されています。
医学的な観点からの認知症の実態・理論に加えて、認知症の方を取り巻く社会的な状況についても詳しい方というのは、
日本にそうそういないのではないかと思います。
お忙しいのにも関わらず、大変長時間に渡って高齢者、認知症の方をとりまく状況に関するお話をいただき、
また事業展開に関する貴重なアドバイスも頂きました。
私にとって特に印象的だったのは、改めてですが認知症に関する予防的行動の重要さです。
認知症になる/ならないに関しては生活様式が影響すること、孤独な生活を送ることが認知症の原因となることを、改めて確信致しました。
こころみのサービスで、少しでも認知症の発症を減らせることができるように、努力してまいりたいと思います。
また、面白いお話も沢山伺いしました。
一つだけ。例えばエリートサラリーマン。高所得だった方のほうが、実は孤独ではないか?というご指摘です。
そうした方は会社勤め時代に、他人より優れたサービスやモノに囲まれることが当たり前になっており、
介護保険の適用される一般的なサービスを受けることや、市区町村の開催するイベントなどに参加することに抵抗感を感じ、
結果として退職後、新たなコミュニティに参加したり溶けこむことが難しく、孤独に陥りがちではないかということです。
孤独にもいろいろな形が有るということを教えていただきました。